2/22発売 ロウヒーロー

平本　アキラ　著者　RAWHERO（ロウヒーロー）1巻のレビューです

無職の青年・千秋は3兄弟の長男。
両親がいないため、2人の弟を養うべく就職活動を始めた。
ようやく最終面接へこぎつけたある日、痴漢を目撃し、思わず助けに入ってしまう。
この行動が、自分の運命を変えるとも知らずに…。
http://evening.moae.jp/lineup/1088

出会って2秒でまとめ

脱獄の次は…『潜入捜査（スパイ）』だ!!

累計1300万部の大ヒット問題作『監獄学園』平本アキラ先生の新境地!!

変身ヒーロー×スパイ潜入捜査×まさかの女装!?恋も命がけのバカ漫画が来た!!

単行本帯より引用です。

まずは本編を読む前にカバーの前後を見てから読む事をオススメします。

本編で説明されない世界観の破片がちらばっています。私は読み終わった後に読んだら、そういう事なのか！となりました。こういう『帯』や『カバー』などで楽しめるのが単行本の良い所ですね！本によってはカバー裏にオマケ漫画などある本もありデジタル版とは違う楽しみ方がありますよね。

読み始めたらいきなり画風の違う漫画と涙を流す謎の女…

冒頭からバリバリ伏線を張っていきます、いったいどう繋がっていくのか

主人公千秋視点の物語と謎の人物只野視点が同時進行していきます。色々な人物の視点から物語が複雑に絡みあい、誤解、勘違い、ミスリードそして笑いを起こしていくのが平本先生の真骨頂、今後の展開が楽しみです。

三兄弟の食事のシーン、おかずが卵焼きだけ。御馳走は焼き鳥（一人一本）だったり、小学生の弟千夏は体操着袋が買えずコンビニの袋を使っていたり、インターフォンに憧れていたりします。そして千夏が寝言で「タワ…マン…に住みた…い」と言うのを聞き千秋はヒーローになる事を決意します。

重い…そして心を削られるような描写が本当に上手い、そうして読んでいる内にこの漫画の世界観に引き込まれていってしまいます。

潜入用のスーツケースの取り違えで、只野の考えたオリキャラの衣装で悪の組織の面接に向かってしまう千秋。紆余曲折あり潜入に成功するがすぐさま欠員の穴埋めに駆り出されます!!そこに現れるヒーローそして死ぬ根性ねぇ奴、怒涛の展開。ところ変わって自宅に謎の女が…という所で二巻へつづきます。

面接がいい感じにぶっ壊れていて楽しめました。読んでいてﾆﾁｬｱ…しました。根性ねぇ奴の今後、謎の女と先が気になるばかりです。シリアスな所もありますが基本的に読み味は良いのでスルスルと読めてしまいます。