金剛寺さんは面倒臭い




金剛寺さんは面倒臭い

とよ田みのる 著者 金剛寺さんは面倒臭い 既刊3巻(連載中)のレビュー

このヒロインには、付け入る隙などない!
口を開けば正論!正論!正論!
金剛寺さんはいつも正しい!
おまけに学業優秀&柔道の名手!
隙などまったくない彼女に、
樺山くんは…よりによって恋をした!
彼の運命やいかに!?
面倒臭くてまっすぐな、ロジカルピュアラブストーリー!!

https://gekkansunday.net/series/kongouji

このマンガがすごい!

漫画のジャンルはロジカルピュアラブストーリーという事ですが、所謂「ラブコメ」です。世界観は地獄界と人間界が繋がっており、鬼と人間が共存する世界で主人公は鬼の少年の樺山くん。ファンタジーが苦手な方でも違和感無く読める世界観です。 基本的な話の構成は「大筋の話」に「本編とはあまり関わりの無い話」で肉付けをして一話として構成していく型が多い。

「このマンガがすごい!2019」(宝島社)オトコ編 第2位!!

なにがすごいのか、まずは『スピード感』がすごい!1巻の前半でタイトル回収を完了。話の初めに結論が打ち出されなぜそうなったかを説明していったり、矢継ぎ早 に本編とはあまり関わりの無い話を盛り込みその勢いでいつのまにか読み終わってしまっているというスピード感のある作品です。

『熱量』がすごい!「ガッシィィィンッ」「ゴアッ」など力強い擬音や吹き出し、チッスで日本が救われる展開などはとにかく熱い!「あまり関わりの無い話」の方式が刃牙の方式っぽい感じがあるのも熱く感じる一環なのかもしれません。コミックスも若干温かい感じがするような気がしなくもない。

ワードセンスがすごい!個人的に作中の会話「やーん括りがネイチャー」と劇中劇の「チッスやめてないで♥」は読んでいてツボりました。どうしたらそんな事考えつくんでしょうね?漫画などでそういった独特の言い回しを考える作者の方は本当に尊敬します。

元気が出るマンガ

フレディ店長の提唱する「漫画処方箋理論」から言うとこの漫画は「元気が出る漫画」です。

漫画でモチベーションをコントロールする事ができます。古来より人間は戦いの前に音楽を聴いてモチベーションを上げたと言われています。聴覚で可能であるならば視覚でも可能であるはず。それも一枚の絵・一つの音ではなく物語を読む。これは音楽を聴くに等しい、いやそれ以上の効果を得られる物である。元気がない時は元気の出る漫画を読めばよいのである。

民明書房刊 「漫画処方箋理論」

よく大事な事は漫画から教わったと言いますがフレディ店長もその一人なのです、さらには生き方や生きる上で必要なモチベーションの上げ方など人生に必要とするものは漫画に教えてもらってきましたし、その術を身に付けてきました。友達はいません。基本的にはオススメする本はこういう時に読んでほしいというのは毎回書いていこうと思っておりますので用途に合わせて用法・用量を守って正しくお使いください。