原作/日向夏 作画/ねこクラゲ 構成/七緒一綺 既刊4巻(連載中)のレビュー
中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)。花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるこという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。
https://magazine.jp.square-enix.com/biggangan/introduction/kusuriya/
持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める元薬屋の少女・猫猫(マオマオ)の好奇心が、宮中を動かす──…!?
出会って2秒でまとめ
小説家になろう!
”小説家になろう”発のヒーロー文庫の大人気タイトル「薬屋のひとりごと」をコミカライズ! 原作小説はまだ未読なのですが、何かと目に留まる事が多かったのでコミックス版を購入!4巻まで一気読み!「漫画の読まず嫌いは人生損をする」を座右の銘にしているので、普段あまり読まないタイプの漫画でしたがスゴく楽しめました。
独特な世界観
中国を思わせる東洋の架空の帝国を舞台に、後宮に勤める官女が王宮内に巻き起こる事件の謎を薬学の専門知識で解くミステリー、ファンタジー、ラブコメ小説である。
”薬屋のひとりごと Wikipediaより引用”
舞台の作り込みが凄く史実を基にした歴史的な漫画で、登場人物も歴史上の人物?と思ったのが最初の感想でした。すごくしっかりした世界観で、読み進めていく事に引き込まれていってしまいます。
猫猫と書いてマオマオと読む
主人公の少女猫猫(マオマオ)名前が良い、他にも小蘭(シャオラン)や 桜花(インファ)、貴園(グイエン)、愛藍(アイラン)などなどネーミングセンスがあるなあと感心します。まったく関係はありませんがシャオランと聞くと「カードキャプターさくら」を思い出し。さらに関係ありませんが「魔法少女猫たると」というコミックがありますが読み方は「マジカルニャンニャンたると」です。
猫猫というキャラクターですが、
本作の主人公。17歳。養父について花街で薬師をしていたが、薬草採取で外出したときに人攫いにあって後宮務めの下級女官に売り飛ばされてしまう。
”薬屋のひとりごと Wikipediaより引用”
後宮内で能力を発揮しても、猫猫を売りとばした人攫いへの送金が増えるだけであることをわかっていて無能を装っていた。しかし、寵姫の病気の原因を見抜き、匿名で訴えたことで壬氏に才能を知られたことから玉葉妃付きの侍女に抜擢されるも、その内実は壬氏の手駒として関わることとなる。
顔立ちは特徴がないものの整った顔をしており、女性として意識されないよう、普段は化粧や黥でシミやそばかすを書き醜女に見せている。体格は小柄で痩せぎす、胸も小さい。
妓女の娘として花街で生まれ育ったため、男性に対しては現実的な目で見ており恋愛には全く興味を示さない。生物学的な興味から「出産は経験してみたい」と発言して周囲を引かせたこともある。世の中の理不尽に関しても達観しており、権力者の理不尽は「するかしないか」ではなく「できるかできないか」であると語って壬氏をへこませている。
壬氏に対しても「無駄に美しい」容貌や粘着質の性格を苦手としており、蛞蝓を見るような目で見ることもある。そのため壬氏の好意に全く気が付いていない。
好奇心・研究心が特に旺盛で、薬、特に毒に対する造詣が深い。左腕には常に包帯を巻いているが、これは毒薬を自分の体で試すためにつけた傷跡を隠すため(ただ周囲からは「過去に虐待を受けていたことを隠すため」と勘違いされており、同情を集める一因となっている)。これにより多少の毒には免疫があり、後宮では毒見役を務めることが多い。また、ザルといえるほど酒に強い。ただし、蕎麦に対するアレルギーを持っており、食べると呼吸不全を起こす。自らの経験則からアレルギーを「特定の体質に発する毒」として捉えている。
一方で歴史や法律は覚えるつもりがないため全く知識を持たない。
ウィキの記事、キャラクターへの熱意がすごい。私も良いキャラだと思います(小並感)イケメンの登場人物が多い中、花街で育った為に恋愛には全く興味を示さないとか、薬屋故に毒に異常な興味を持つ所とか、特にこの毒見のシーンがお気に入り。
からの
これ!面白い漫画に名シーンあり。痺れますね!一つ痺れるシーンがあるとそこまで読んでしまい、結局全部読むという漫画スパイラル!ウィキペディアのキャラクター紹介が分厚くなるのも納得です。ホント良いキャラクターです。
こちらのビックガンガンで一話無料で読めますので読んでみてください!出来れば上の2巻のシーン迄!
漫画処方箋
漫画処方箋理論と薬屋のひとりごとの共通点は多い・・・。漫画に対して好奇心・研究心を持ち読み漁り造形を深め、こういう時はこの本を読むと良い本を探し出す。『薬屋のひとりごとでは猫猫=現代ではフレディ店長』という公式が出来ます。今後は猫猫店長(マオマオテンチョウ)として活動していきません。
まぁそれはそれとして、この作品は『もやもやする時に読む本』です。独特の作り込まれた世界観に没入が出来、猫猫のズバっとした物言いや行動に共感しスカっとした気分になったりできます。読み終えた時にはもやりとした気持ちは無くなっている事間違いなし!