原作:麻生羽呂 作画:高田康太郎
ゾン100~ゾンビになるまでにしたい100のこと~のレビューです。
サンデーうぇぶりで連載中のゾン100です。
https://www.sunday-webry.com/series/139
ブラック企業に勤めて3年、アキラは心身ともに疲労しきっていた。しかし、ある朝、いつものように出社しようとした彼が見たものは、ゾンビであふれかえった街の姿だった。
一変してしまった世界で、社畜として過ごしてきたアキラはどう生きるのか!?
また、 作者コメント として
とにかく仕事に疲れた」「夢への第一歩がなかなか踏み出せない」「そもそもやりたいことがわからない」そんな悩みをアキラと一緒に、笑って吹き飛ばしちゃってください!(麻生)
https://www.sunday-webry.com/series/1395
アキラ君とゾンビワールドをエンジョイしましょう。よろしくお願いします。(高田)
とあります。
ゾンビはある日突然に・・・。
リーダーは気分屋・社員は栄養ドリンクを飲みながらサビ残120時間・カワイイ経理の女性は社長の愛人という、分かりやすいブラック企業に勤めるて3年目のアキラある朝、会社に出社する前に大家さんの所に寄ろうとすると、そこはもうゾンビの世界になっていた。
そこで、どうやって会社にいけばいいんだ・・・。と、社畜丸出しのアキラですが、あることに気が付きます。
今日から会社にいかなくてもいいんじゃね?
そうです。この状況になってはじめて会社にいかなくてもいいんじゃないかと気が付きます。その位、異常な生活をしていたことが分かります。
ここからは今までのゾンビ系コミックとはちょっと一線を画する内容となり最後まで面白く読むことができました。
まず、主人公になんの悲壮感もない。
同僚や憧れの女性、それらがゾンビになってしまっていても
自分らしらを取り戻した事で溌剌と過ごしています。
ゾンビになる時にそなえて、ゾンビになる前にやる100の事を考える。
それでも、ゾンビは襲ってくるし死と隣り合わせのスリルのなか一日を充実して過ごすアキラですが、同じマンションの生き残りがゾンビに変わった事でいつかゾンビになる。それが1日後か60日後かわからない。
それまでにやりたい100の事を書き記そう。
そうして100の事のなかの一つ、親友のケンチョに会いにいきます。
「どうして友達と遊ぶ時間も惜しんで残業ばかりしてたんだろう」
という、後ろ向きなセリフがちょいちょい出てきます。このマンガ、とても深いテーマがあるとおもうんですが、こういうありきたりなセリフで少し冷めてしまいます。ブラック企業に勤めていようと、与えられた仕事を責任をもってやっていたのですから、過去の自分を否定する事はないと思うんですよね。
何にしても、打込める何かがあった事と趣味や遊ぶ事と同じ天秤にかける事がナンセンス!だと私は思ってます。時間は有限なので何を優先するかは自分で決める事だと思います。ゾンビのいる世界にならないとそれに気が付かない人向けのセリフなのかな・・・。
哲学的ゾンビという考え
https://ja.wikipedia.org/wiki/哲学的ゾンビ
哲学的ゾンビ(英:Philosophical Zombie) とは、デイヴィッド・チャーマーズによって提起された心の哲学における思考実験である。 外面的には普通の人間と全く同じように振る舞うが、内面的な経験(現象的意識、クオリア)を全く持っていない人間と定義される。
ある朝、突然ゾンビが沢山いる世界。食うために存在するゾンビたち。
見た目が人なのか、ゾンビなのか違いはそれだけなのかもしれない。
サクサク読めて、少年誌らしいヒーロー・ヒロイン・主人公よりイケメンの仲間(ライバル)が登場するのでオススメします。
「カメラを止めるな!」の上田慎一郎監督 大絶賛 だそうです。
「ブラック企業で死んだように働いていた男が、ゾンビの登場によってイキイキと蘇る。ゾンビな世界を楽しむ方法。それは現代日本をサバイブするための方法でもある。笑った。泣いた。考えさせられた。こんなゾンビものを待っていた。読むべし!!」
ゾンビになるまでにしたい100のこと 帯よ
カメラを止めるな!は未視聴なので今度観てみたいと思います。
(ゾンビものはバタリアン以外見たことない。苦手・・・。)